">2014年09月10日(水)11:40
主に夜間・休日帯のお産のお手伝いをさせていただいてます。
お産子育て向上委員会、若草ではご飯の会やサークルでいろいろ関わらせていただきましたが、いよいよお産の仕事のお手伝いができるということでうれしく思います。
私は看護婦として他施設で仕事してきましたが、産科での仕事経験はないので、勉強することがたくさんあります。
思い出すのは、遥か昔、学生時代の産科実習の経験と自分の出産の経験です。
産科実習の経験は今でも鮮明に覚えています。
ごく普通の公立の産科病院のお産を見学することがあったのですが、その経験が強烈でその後のお産観まで変わってしまったのです。分娩台で苦しそうな妊婦さん、当たり前のように行われた会陰切開を目の前で見て、自分は絶対お産はやりたくない、と感じました。
もちろん産科では働けない、とも思いました。
出産に対する恐怖はずっとあったのですが、それがいざ自分が出産するという機会になり、いろいろ勉強するきっかけになりました。
幸い、助産院で出産という方法を知り、実現できたことで会陰切開はしないで済んだわけですが、それ以上に自然出産の面白さ、奥深さを知ることができました。
味をしめてその後二人も産んでしまい(一人は自宅出産)お産に対する否定的なイメージもすっかりなくなりました。
若草で妊産婦さんのお手伝いをさせていただけることになり、いろいろなお産に出会えるのがとても楽しみです。
仕事はまだ数件しか経験していないのですが、すでにお産の奥深さにはまっています。
お産はその度みな違っていて、人それぞれです。
じっくり待って出てくる赤ちゃんもいれば、まだ出てこないかな?と油断していると一気に出てくる子もいたりして、驚かされました。
それぞれに合わせられる助産師の技にも感心します。
あれこれ手をかけるイメージがありましたが、どちらかというと「待ち」の姿勢なのかなと感じています。
(実際はきっとスペシャルな技があるのでしょうが。)
最後はお母さんと赤ちゃんの「生むぞ」「生まれるぞ」という気持ちが一番大事なのかもしれないと思っています。
主役はお母さんと赤ちゃん、家族で、スタッフはあくまでも脇役。
出しゃばらず、じっくり寄り添う姿勢を大事にしていると感じました。
まだまだ浅い経験ですが、これからもいいお産に寄り添っていけたらと思っています。